最近は身近な方から「マーケティングの記事がおもしろい。」という声を、ちょいちょい頂けるようになりました。(ありがとうございます)
私が書いている「マーケティング」は「心の仕組み」も加味しているのですが、
そもそも「マーケティング」って、人々の「欲しい」心理にどう応えるかという概念なので、まあご近所ですよね。
広範囲にわたるその概念の中には、いろんな切り口の考え方や手法があります。
その中で私が「これだ!」と使っているのが、「戦略BASiCS」です。
「戦場」 「独自資源」 「強み」 「顧客」 「売り文句」
◎Battlefield ← 戦場(競合も含む)
◎Asset ← 独自資源
◎Strength ← 強み・差別化
◎Customer ← 顧客
◎Selling message ← 売り文句
※『i』は語呂合わせですが、integration(統合, 一貫性)の意味もあり
の、5つのキーワードで戦略を考えるフレームワークです。
私の場合は、進路や生き方に活用する学生向けに講義したり、
カウンセラーやセラピスト、建築家などのナレッジワーカーを対象としているため、
◎(活躍する)フィールド (← 戦場)
◎資質・独自資源(← 独自資源)
◎強み(← 強み・差別化)
◎(選んでくれる)相手(← 顧客)
◎メッセージ(← 売り文句)
という感じで、言葉遣いを変えています。その方が受け入れやすいと思って。
(だって戦場って聞いただけで、眉間にシワ寄るよね?)
そして!日本で一番ゆるい「戦略BASiCS」解説を目指しているので(はい?)、
全体を図式化するとこんな感じになります。↓
自分に当てはめて上手に活用できると、
◎自分が一番活躍できるフィールドで (← 戦場)
◎自分の持っている資質を活かして(← 独自資源)
◎自分にしかできない強みを生み出し(← 強み・差別化)
◎喜んでくれる相手に提供するために(← 顧客)
◎その価値を最適なメッセージで伝える(← 売り文句)
という感じで、ストンとはまります。
自分にしかできない強みを活かして他者に貢献する喜び
という「自己実現」の生き方につながるんですね。
一番のポイントは、
自分の持っている「資質・独自資源」と「強み」は別
◎持っているだけなら「強み」でもなんでもなく、客観的な事実
◎それが誰かの「嬉しさ」になったときに「強み」になる
◎自分の持っているものが「強み」を生み出す
です。
私が「戦略BASiCS」に出会ったのは2010年頃で、
それまでは、持っているそれ自体が強みだと思っていたので、当時ものすごく新鮮に感じました。
その資質を持っている、と客観的な事実としてとらえることで、
「良い悪い」
「正しい正しくない」
「強み弱み」
と、白黒つける二元的な考え方から解放されるわけです。
そして解放されると、ニュートラルな状態で発想できるようになり、
「ということは、何ができる?」
「じゃあ、どうしたい?」
と、自分が望む方向へと考えを向けられるようになります。
有名な3M社「ポストイット®」のエピソードも、
粘着力が弱いという事実(独自資源)
↓
何度も貼ったり剥がしたりできる(顧客の嬉しさ=強み)
↓
ポストイット®の誕生
と、とても自然に腑に落ちます。
それに、「持っている = 強み」だと、
「持っていない = 弱み」になってしまうので、
それだとちょっともったいないですよね。
物事の裏側を見る人や、「どうせ私、少数派だし」というあまのじゃく気質の人には、「戦略BASiCS」ハマりますよ〜!
提唱者である佐藤義典先生のメルマガや多数の著書の他にも、解説しているサイトがいろいろあります。
興味のある方はググってくださいね。
(もしも、もっとゆるくてとっつきやすいサイトがあったら、ぜひ教えてね~)